歯周病治療について
歯は無くなってからでは遅い!
日本人の80歳のときの残在歯の数は10本程度といわれています。
当然、それに伴い、入れ歯への依存度はとても高いことがわかります。
特に、50歳を超えた日本人の半分以上、また75歳を超えると6割~7割程度の患者さんが入れ歯に頼っているのが現状です。これに対し、欧米人は同じ年齢でも残在歯数は日本の倍程度(20本程度)の本数が残っていると言われています。



お口の健康は身体全体の健康にも影響

歯がある幸せな人生を守るために
歯がある人に比べ、歯がない人は将来寝たきりになっていることも少なくないと言われています。自分の歯が残っていれば心と身体の健康を守りやすくなり、将来の充実した生活にも繋がってくるのです。

治療の繰り返しから解放!
虫歯や歯周病を治療しても、従来の生活習慣を続けていると、また新しい問題が発生してしまいます。なぜそうなるのか?原因を詳しく調査し、適切に対処することで、再治療のない健康な口腔環境を長く維持することが可能になります。

医療費負担の削減に貢献!
研究によると、20本以上の歯を保持している高齢者は、4本以下の方と比較して年間平均10万円以上、医療費が少なくなることが判明しています。また、歯周病予防は、糖尿病や心筋梗塞、肺炎、がん、肥満、動脈硬化など、多くの全身疾患予防にも密接に関連しています。

食事の喜びを長く楽しむ!
食事の醍醐味といえば、奥歯でしっかり噛んで感じる食材の歯ごたえではないでしょうか。入れ歯やインプラントでも食事は可能ですが、「美味しい」と実感できる度合いは、やはり天然の自分の歯には及びません。

清潔な口腔で口臭知らず!
口臭は口腔内の衛生状態と深く関わっています。歯科医院での専門的なクリーニングや適切なプラークコントロールを実践することで、口臭も効果的に予防できます。メイクアップやファッションと同様に、お口の衛生管理も真の「美しさ」の重要な要素といえるでしょう。

美しい姿勢を維持!
加齢とともに姿勢が悪くなるのは避けられない?実はそうではありません!歯には顎と背骨をつなぐ重要な役割があり、健康な歯を保持していれば、年齢を重ねても良い姿勢を維持できます。反対に、歯を失うと体を支える重要な要素が失われ、バランスが崩れて徐々に背中が丸くなってしまうのです。

認知機能の維持をサポート!
研究によると、認知症患者さんには歯の喪失が多いという傾向が報告されています。歯がないと咀嚼機能が低下し、会話も億劫になりがちです。しっかり噛んで活発に会話することは、脳の活性化に直結します。認知機能を維持するためにも、健康な歯の存在は非常に重要な役割を果たしています。
歯を失う多くの原因が歯周病!?
歯周病は実はとても怖い病気だということをご存知でしたか?
歯周病はむし歯などと異なり、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、気付いた時にはかなり進行しており、抜歯しなければならないということが多々あります。また、歯周病はお口の中だけではなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患や、早産・低体重児との関連性が報告されています。

日本人の80%以上が歯周病にかかっているといわれております。
多くの方にとっての歯科医院は、“痛くなってから不安を抱えて行くところ”…毎日きちんと歯磨きをしているから自分の歯は大丈夫…歯周病は、痛みを伴わずに進行していく病気です。すなわち、毎日歯磨きをしているから大丈夫なはずの日本人の80%以上の人が、歯周病になっている事実、この「盲点というべき日本の歯周病事情」をまずは受け止めなければいけません
歯周病治療と歯周病予防について

歯科医院での口腔内の検査、歯周病菌や歯石の除去を定期的に行い、歯周病リスクを分析し、生活習慣を改善しお口の中の菌のコントロールすることで、歯周病予防が可能になります。BE DENTAL CLINICでは、口腔内写真やレントゲン撮影、唾液検査や歯茎や歯周ポケット検査などを詳しく行った上で個々の歯周病のリスクを分析し、一人ひとりのリスクに応じたあなただけの『歯周病治療プログラム』及び『歯周病予防プログラム』ご提案しております。
「歯周病は自分とは無縁」そう思っている方も! 歯周病チェック
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
- 歯を磨いた時に血が出る。
- 口臭が気になる。
- 歯と歯の間に食べ物などが詰まりやすい。
- 硬いものを噛むと痛んだり、噛みにくい。
- 以前に比べて歯が長くなったような気がする。(歯ぐきが下がったように見える)
- 歯がグラグラする。浮いているような気がする。
- 歯茎が赤く腫れたり、膿が出る。
歯周病の進行過程

健康な状態
歯と歯茎の間には1〜2mm程度の隙間があります

歯周病(軽度)
歯茎の炎症がひどくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入。歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめます。

歯周病(中度)
炎症がさらに拡大し、歯槽骨も半分近くまで破壊が進み、歯がぐらつきはじめます

歯周病(重度)
重度歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになります。
プロービング(歯周病ポケットの深さを測定する検査)
当院ではどこよりも分かりやすい説明を心がけています。歯周病治療はどうしても治療期間がかかる治療。治療を断念する一番の理由は、ご自身がどのような病状で、今後どのように治っていくのか、どれくらいの期間がかかるのかが分かりにくいためです。
説明を通じて、しっかりとご理解いただいた上での治療を行なっていきます。
軽度・中度・重度における一般的な歯周病治療の流れ
検査

口腔内写真や検査結果を元に分かりやすく説明しています。
歯ブラシ指導

お一人おひとりに合った歯ブラシのサイズ、当て方、補助的清掃器具(フロス、歯間ブラシ)などの説明をいたします。
スケーリング

歯石除去を行います。
検査(再評価)

どれほど歯茎が引き締まったかを調べます(検査結果も分かりやすくご説明します)(歯周病が軽度の人はここで終わり)
ルートデブライドメント

部分麻酔を用いて歯茎の奥深くの汚れや歯石を取り除きます。超音波チップを使用し、歯を傷つけず、治療後の治り、痛みも最小限にできる器具を導入しています。
検査(再評価)

どれほど歯茎が引き締まったかを調べます。検査結果は分かりやすくご説明します。(歯周病が中等度の人はここで終わり)
歯周外科(歯茎の外科手術)

それでも歯茎が引き締まり切らなかったら、超音波器具でも届かないような汚れが歯茎の中に溜まってしまっているサインです。
部分麻酔を用いて歯茎を切開し、直接目視にて奥底の歯石を取り除きます。笑気麻酔、静脈内鎮静法、最も細い麻酔針、表面麻酔を使用し出来るだけ痛みのない治療を心掛けております。